研修カリキュラム(修了評価)

科目別シラバス

1.職務の理解6時間

ねらい

研修に先立ち、これからの介護が目指すべき、その人の生活を支える「在宅におけるケア」等の実践について、介護職がどのような環境で、どのような形で、どのような仕事を行うか、具体的イメージを持って実感し、以降の研修に積極的に取り組めるようになる。

2.介護における尊厳の保持・自立支援9時間

ねらい

介護職が、利用者の尊厳のある暮らしを支える専門職であることを自覚し、自立支援、介護予防という介護・福祉サービスを提供するにあたっての基本的視点及びやってはいけない行動例を理解している。

3.介護の基本6時間

ねらい

介護職に求められている専門性と職業倫理の必要性に気づき、職務におけるリスクとその対応策のうち重要なものを理解している。介護を必要としている人の個別性を理解し、その人の生活を支えるという視点から支援を捉える事が出来る。

4.介護・福祉サービスの理解と医療との連携9時間

ねらい

介護保険制度や障害者自立支援制度を担う一員として最低限知っておくべき制度の目的、サービス利用の流れ、各専門職の役割・責務について、その概要のポイントを列挙できる。

5.介護におけるコミュニケーション技術6時間

ねらい

高齢者や障害者のコミュニケーション能力は一人ひとり異なることと、その違いを認識してコミュニケーションを取ることが専門職に求められていることを認識し、初任者として最低限の取るべき取るべきでない)行動例を理解している。

6.老化の理解6時間

ねらい

加齢・老化に伴う心身の変化や疾病について、生理的な側面から理解することの重要性に気づき、自らが継続的に学習すべき事項を理解している。

7.認知症の理解6時間

ねらい

介護において認知症を理解することの必要性に気づき、認知症の利用者を介護する時の判断の基準となる原則を理解している。

8.障害の理解3時間

ねらい

障害の概念とICF、障害者福祉の基本的な考え方について理解し、介護における基本的な考え方について理解している。

9.こころとからだのしくみと生活支援技術75時間

ねらい

介護技術の根拠となる人体の構造や機能に関する知識を習得し、安全な介護サービスの提供方法等を理解し、基礎的な一部または全介助等の介護が実施できる。尊厳を保持し、その人の自立及び自律を尊重し、持てる力を発揮してもらいながらその人の在宅・地域等での生活を支える介護技術や知識を習得する。

10.振り返り4時間

ねらい

研修全体を振り返り、本研修を通じて学んだことについて再確認を行うとともに、就業後も継続して学習・研鑽する姿勢の形成、学習課題の認識をはかる。

科目別特徴

研修カリキュラム

1.職務の理解6時間(対面6h)

  1. 多様なサービスの理解
  2. 介護職の仕事内容や働く現場の理解

2.介護における尊厳の保持・自立支援9時間(通信7.5h対面1.5h)

  1. 人権と尊厳を支える介護
  2. 自立に向けた介護

3.介護の基本6時間(通信3h対面3h)

  1. 介護職の役割、専門性と多職種との連携
  2. 介護職の職業倫理
  3. 介護における安全の確保とリスクマネジメント
  4. 介護職の安全

4.介護・福祉サービスの理解と医療との連携9時間(通信7.5h対面1.5h)

  1. 介護保険制度
  2. 医療との連携とリハビリテーション
  3. 障害者自立支援制度およびその他制度

5.介護におけるコミュニケーション技術6時間(通信3h対面3h)

  1. 介護におけるコミュニケーション
  2. 介護におけるチームのコミュニケーション

6.老化の理解6時間(通信3h対面3h)

  1. 老化に伴うこころとからだの変化と日常
  2. 高齢者と健康

7.認知症の理解6時間(通信3h対面3h)

  1. 認知症を取り巻く状況
  2. 医学的側面から見た認知症の基礎と健康管理
  3. 認知症に伴うこころとからだの変化と日常生活
  4. 家族への支援

8.障害の理解3時間(通信1.5h対面1.5h)

  1. 障害の基礎的理解
  2. 障害の医学的側面、生活障害、心理、行動の特徴、かかわり支援等の基礎的知識
  3. 家族の心理、関わり支援の理解

9.こころとからだのしくみと生活支援技術75時間

【Ⅰ基本知識の学習(10~13時間程度)】(通信3時間対面12時間)
  1. 介護の基本的な考え方 対面
  2. 介護に関するこころのしくみの基礎的理解
  3. 介護に関するからだのしくみの基礎的理解
【Ⅱ生活支援技術の講義・演習(50~55時間程度)】(通信9時間対面40時間)
  1. 生活と家事
  2. 快適な居住環境整備と介護
  3. 整容に関連したこころとからだのしくみと自立に向けた介護
  4. 移動・移乗に関連したこころとからだのしくみと自立に向けた介護
  5. 食事に関連したこころとからだのしくみと自立に向けた介護
  6. 入浴、清潔保持に関連したこころとからだのしくみと自立に向けた介護
  7. 排泄に関連したこころとからだのしくみと自立に向けた介護
  8. 睡眠に関連したこころとからだのしくみと自立に向けた介護
  9. 死にゆく人に関連したこころとからだのしくみと終末期介護
【Ⅲ生活支援技術演習(10~12時間程度)】(対面11時間)
  1. 介護過程の基礎的理解
  2. 総合生活支援技術演習

10.振り返り4時間

  1. 振り返り
  2. 就業への備えと研修修了後における継続的な研修

11.修了評価(筆記試験) 1時間程度

科目別通信

  • 介護における尊厳の保持・自立支援7.5時間
  • 介護の基本3時間
  • 介護・福祉サービスの理解と医療との連携7.5時間
  • 介護におけるコミュニケーション3時間
  • 老化の理解3時間
  • 認知症の理解3時間
  • 障害の理解1.5時間
  • こころとからだのしくみと生活支援技術12時間
  • 通信過程の教材介護職員初任者研修テキスト中央法規

指導体制

学習方法:通信課題・問題を自宅学習により行う。 提出は配布日に明示する研修日の講義開始時とする。理解の状況等を確認するため、 通信課題・問題の採点基準は合計80点100点満点)以上を合格と定め、 基準に満たない者へは再学習の上で再提出を求める。(合格点に達するまで提出をする。)
担当講師は添削指導により講義内容の理解状況を確認し、状況に応じ面接指導を実施し理解不足な点を補う。

修了評価の方法

全科目(研修カリキュラムを全て履修、通信課題を合格)を修了後、1時間の筆記試験を行う。80点(100点満点)
以上を合格とし、修了認定とする。
評価者:松井健一
合格点に満たない不合格者には補講を行い合格基準を満たすまで再試験を行う